ZEGNAのサステナビリティ精神

#UseTheExisting

#UseTheExistingという考え方には、ファブリックからウェア、さらにその先の展開まで、ゼニアのすべてが包含されています

#UseTheExistingは、ゼニアのアーティスティック ディレクターを務めるアレッサンドロ・サルトリの発案によるもので、ゼニアの2019年秋冬コレクションとともに生まれました。このプロジェクトはゼニアの要となるものであり、廃棄ゼロというブランドの理想の実現に向けた取り組みを示すものです。具体的には、今ある使用済みの素材から作られたウールやテクニカルファブリックの使用を増やしていきます。#UseTheExistingは考え方、つまり当グループを導く規範でもあります。生産プロセス全体でアップサイクル を行うためのあらゆる取り組みが、その中には含まれています。このプロジェクトを進める主な原動力となっているのが、ゼニア グループの垂直統合型システムです。

ゼニアの理念

ゼニアの理念

ゼニア グループではこの理念をテキスタイル部門に適用し、新しいファブリックを生み出すのに、既存のファブリックだけではなく繊維と端切れも使い切り、最終的には廃棄物をゼロとすることを目指しています。そうすることで、環境に配慮しつつもラグジュアリーでしなやかな生地、品質を維持しつつ「アーカイブ」的なルックと感覚を備えた製品とします。
ラグジュアリー業界のリーディングプレイヤーとして、またファブリックメーカーとして、当グループではこうした取り組みが業界全体の変化のきっかけになることを願っています。この道は、生産チェーンで何一つ素材を無駄にしない未来へと続いています。これが当グループのミッションであり、私たちはこのミッションに全力で取り組んでいます。
「責任を持って生きることは、この世界に住む者の義務です。私はそのことを、自分でできる創造的な方法で実行し、原料からファブリックづくり、そして高度なテーラリング技術へと広げていきたいと思います。今あるものを再利用・再構築していくことは可能です。そうすることで、捨てられた素材から先進的なファブリックを生み出し、伝統的な技術を革新的なプロセスへと再解釈していくことができるのです。ゼニアではゼロウェイ廃棄ゼロという理想の実現により、責任を果たします」―ゼニア アーティスティック ディレクター アレッサンドロ・サルトリ
このプロジェクトに対するゼニアのコミットメントや、ラグジュアリー業界における責任ある開発の実現に向けたより幅広い取り組みは、広く評価されています。2019年にミラノで開催されたグリーンカーペット・ファッションアワードにおいて、「CNMIアワード イン リコグニション フォー サステナビリティ」を受賞してからは、ゼニアのこうした取り組みが一般にも広く認知されるようになりました。

先進的な取り組みである#UseTheExistingは、私たちのコレクションでも実践されています。

ゼニアでは創業当初からサステナビリティ精神を指針とし、1世紀超にわたって社会および環境への責任をその根幹としてきました。2020年には110周年を記念してサステナビリティへの誓いを新たにし、グリーン・ピー とタッグを組んで世界初のグリーンリテール パーク(伊・トリノ)に新店舗を出店しました。自然および調和と先進的な環境アプローチの出会いを描くグリーン・ピーのミッションは、ゼニアが意識する考え方とも共通点があります。
#UseTheExistingプロジェクトは2021年、「ADIデザインインデックス2020 イノベーションアワード」も受賞しています。また、「ファッション トランスペアレンシー(ファッション透明性)インデックス2020」でも高い評価を受けています。「ファッションレボリューション」の創案によるこの評価ではファッションブランドの透明性が評価され、2020年度のレポートでゼニアは前年からのスコア上昇のカテゴリーで3位に入りました。また、全サプライヤーを公表した初のラグジュアリーブランドと紹介されています。

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